「規律あるトレードを行うぞ!」
と心に決めてトレードを始めたのに
すぐにトレード手法に変えてしまったり、
資金管理ルールを変えてしまったりといった
ルール違反を犯してしまう大半の原因は「負け」が原因です。
特に連敗はトレーダーの信念を簡単に捻じ曲げます。
連勝している場合には、
ルール違反をしたくなる心の葛藤など起こることはないでしょう。
ですが想定外の連敗が訪れると、
どんなに固く「ルール厳守」と誓っていても、
自分のトレードを信じることができなくなってしまいます。
しかし、どのようなトレードルールであっても
1回あたりのトレードに限って見れば
勝率は50%なのですから、
10連敗が起こることだって十分にありえるのです。
確かに2分の1の確率で負ける勝負に10連敗する確率は
2の10乗分の1でしょう。
これって、確率が0ではありませんよね。
ということは10連敗は起こり得るということです。
10連敗どころか確率的に言えば100連敗だって起こりえます。
原発の爆発事故と同じです。
確率的に起こりうることは、
いつ、誰の身に起こってもなんら不思議はないのです。
この世の中で可能性が0%なことといえば、
絶対に死なない人間がいる確率くらいのものでしょう。
想定外の連敗が発生した場合には、
「ルールを変更する前に」自分の行ったトレードが、
良いトレードであったか、
悪いトレードであったかの判断をしなければなりません。
まずは自分のトレードをルールと照らし合わせ、
ルール違反をしていないかどうか確認してみましょう。
おそらくルール自体には問題がないと思います。
連敗の途中でルール違反があれば、
それはルールが悪いのではなく
ルールを守れなかった自分が悪いということになります。
全ての負トレードを見直しても、
自分のミスが見つからない場合は
さすがにルールを見直したほうがよいかもしれません。
この場合、エントリールールに目がいきがちですが、
よくよく考えて欲しいのは決済のルールです。
エントリーよりも決済の仕方のほうが100倍大事です。
なるべく損切りをしなくても済むような決済ルールを
考えるようにするとよいでしょう。