【2023/07/04】為替市場のポイントとトレード結果（+22pips） - 【RCIFX両建てトレードのブログ】オーストラリアとニュージーランド経済の見通し

今日の為替市場のポイント

3日（月）の米ドル/円相場は底堅く推移した（一時的に急落したが、すぐに反発）。米ドル/円相場は、(1)日米金利差拡大に着目した米ドル買い・円売り（円キャリートレード）、(2)日銀短観の良好な結果（大企業製造業の業況判断DIが7四半期ぶりに改善）、(3)日経平均株価の堅調（リスク選好的な円売り圧力）、(4)米金利上昇に伴う米ドル買い圧力.... . 米国時間午前中に144.96の高値まで上昇した。しかし、買い一巡後は、(5)先週末(6/30)に記録した年初来高値145.07に対する売り圧力、(6)米6月ISM製造業景況指数の悪い結果(結果46.0、予想47.1、前回46.9)、(7)米金利低下によるドル売り圧力、( (8)短期筋の販売中止。JST23:00過ぎには、(7)米利下げ結果の冴えない内容、(8)短期筋の売り止まり、(9)ドル下落が重しとなり、安値143.99まで急落した。しかし、売り一巡後は、(9)下値を待っていた中長期筋の買い圧力、(10)米金利上昇に伴うドル買い圧力に支えられ、本稿執筆時点（7月4日5時15分現在）で144.73円近辺まで上昇した。

7月3日(月)の欧州ドル相場は下落後に上昇した。(1)欧米金利差拡大によるユーロ売り・ドル買い、(2)米金利上昇に伴うドル買い圧力、(3)フランス情勢不安の深刻化、(4)冴えない6月独製造業PMI(結果40.6、予想41.0)が相場の足を引っ張り、日本時間午前中には安値1.0871まで下落した。同ペアは、中央ヨーロッパ標準時の午前中に1.0871の安値まで下落した。しかし、売り一巡後は反発し、(5)米長期金利の上げ幅縮小を受けてドル売りが再開したこと、(6)米6月ISM製造業景況指数が悪い結果だったこと（結果46.0、予想47.1、前回46.9）、(7)短期筋のショートカバーなどが支えとなり、高値1.0934 23:00CETまで急騰した。日本時間23時過ぎには高値1.0934まで急騰した。しかし、買い一巡後は引けにかけて後退し、本稿執筆時点（日本時間7月4日午前5時15分）では1.0912近辺で推移している。

米ドル/円は、冴えない米ISM製造業景況指数を受け、一時143.99まで後退したが、すぐに強さを取り戻した（下値の堅さを再確認）。複数のテクニカル・ポイントが下値に並んでいること（買いポイントの視覚化を後押ししていること）、「三方バランスの上値追い」「ダウ理論の上値追い」が強い買いシグナルを示唆していることを考慮すると、テクニカル的な観点から地合いのトレンドは極めて強いと判断できる（90日移動平均線と200日移動平均線のゴールデンクロスも米ドル/円をサポートしている）。

さらに、ファンダメンタルズ面では、日米の金融政策の方向性の違いや、それによる円裁定取引の延長期待など、米ドル/円相場が今後も拡大することを示唆する要因が多い（世界的に金融引き締めが延長されるとの見方にもかかわらず、世界の株式市場は堅調に推移している。） (世界的に金融引き締めが長期化するとの見方が広がっているにもかかわらず、世界の株式市場は堅調を維持しており、リスク選好と円売りによって米ドル/円を支えている）。以上のことから、引き続きドル高・円安トレンドの継続を予想するのが我々のメインシナリオである。本日は日米欧で主要な経済イベントが予定されておらず、米国の株式・債券市場が独立記念日で休場となるため、アジア、欧州、米国の各セッションを通じて市場は閑散とした展開となりそうだ（米ドル買い・円売りは緩やか）。