【2023/07/05】為替市場のポイントとトレード結果（+15pips） - 【RCIFX両建てトレードのブログ】オーストラリアとニュージーランド経済の見通し

今日の為替市場のポイント

4日（火）、米ドル/円相場は上昇傾向にあった。1）前日高値144.96、前週末高値145.07（金曜日）、（2）神田財務相が円安抑制のため「為替問題について米国を含む様々な関係者と連絡を取り合っている」と述べたこと、（3）鈴木財務相が「為替問題について米国と確かに緊密に協力している」と述べたこと、（4）鈴木財務相が円安抑制のため円安を抑制するために、「我々は確かに財務大臣レベルで為替問題について米国と緊密に協力している」と述べた。(3)鈴木財務相が「為替問題で米国と財務相レベルで確かに緊密に連携している」と発言したこと、(4)日経平均株価にダイナミズムがないこと、(5)欧米株式市場の動きにダイナミズムがないこと、(6)上記4、5を背景にリスク回避の円売り圧力が強まり、円相場は米国時間午前に144円20銭の安値まで下落した。同ペアは米国時間午前中に144.20の安値まで下落した。しかし、売り一巡後は反発し、米国独立記念日（米国株式・債券市場が休場）の閑散取引でやや持ち直し、本稿執筆時点（7月5日午前5時15分BST）では144.44近辺で推移している。

7月4日（火）、欧州ドル相場は上値の重い展開となった。アジア時間の朝方にかけては、1.0917の高値まで上昇する場面もあったが、(1)欧州株の低迷、(2)5月のドイツ貿易収支が市場予想よりも弱い結果（結果：173億ユーロの黒字予想に対して144億ユーロの黒字）、(3)ロシアをめぐる地政学的リスク（ロシアのプーチン大統領は SCOオンライン・サミットでロシアは欧米の制裁と挑発に抵抗する」）、(4)対ドルでのユーロ安（ユーロ・ポンド安、ユーロ・スイス安→ユーロ・ドル安）が同ペアの圧力となり、米国時間昼過ぎには安値1.0880まで下落した。同ペアは引けにかけて若干反発したものの、回復は鈍く、本稿執筆時点（7月5日午前5時15分BST）では1.0884近辺で推移している。

閑散とした米国独立記念日の取引で、米ドル/円は一時144.20まで下落したが、下値に複数のサポートポイントがあること、「三尊均衡上昇トレンド」と「ダウ理論上昇トレンド」が確立されていることから、テクニカル的な見通しは強く、強い買いシグナルが示唆されている。ファンダメンタルズ面では、日本と世界の金融政策格差が鮮明になるにつれて、円裁定取引が長期化し、円独歩安（ドル円、クロス円高）が続くと意識している。

日本の当局による円安抑制発言は、その都度、円の上値を抑制する可能性が高いが、円安の継続は昨年の「悪い円」には程遠く、少なくとも昨年の高値151.95を上抜けるまでは当局の介入はないと見ている。以上を踏まえ、引き続きドル高・円安トレンドの継続をメインシナリオとして予想する。本日は5月米製造業受注指数（23:00）、5月米耐久財受注（23:00）、6/13-6/14FOMC議事録（03:00）、ウィリアムズNY連銀総裁（05:00）が予定されているが、週末の重要イベント（米雇用統計）を前に様子見心理が広がる可能性がある。こうしたセンチメントが広がる可能性があり、アジアや欧州の時間帯をまたいで方向感を見出すのは依然として難しい。