今日の為替市場のポイント
11日火曜日、ドル円相場は続落した。ドル/円相場は、アジア市場序盤に141.47の高値まで上昇したものの、売り一巡後は低調に推移した。(3)日銀による金融緩和(7月28日に予定されている会合で、YCCの許容変動幅を拡大する見込み)、(4)円キャリー・トレードの巻き戻し(5年半ぶりの高水準に積み上がった円ショート・ポジションの解消)、(5)日経平均の冴えない値動き、これらすべてが相場を圧迫し、米国時間には下落していた。 朝方には約1ヶ月ぶりの安値水準まで下落した。午前中には、約1ヵ月ぶりの安値となる140.16(6月16日以来の安値)まで急落した。その後、同ペアは140.00の心理的節目を背景に一時140.98まで上昇したが、これは長く続かず、米国時間午後に再び後退した。本稿執筆時点(7月12日午前5時40分現在)では、同ペアは140.36付近で推移している。
7月11日火曜日、EURUSDの為替レートは上昇し、その後下落した。EURUSD相場は、(1)ECBが金融政策を長期的に引き締めるとの見解を示したこと(欧州債券利回りの上昇がEUR買い圧力につながった)、(2)米国金利の低下がUSD売り圧力につながったこと、(3)欧州株式市場が安定したこと、(4)6月22日に記録した直近の高値1.1012が突破され、トラップ的なEUR買いとUSD売りにつながったこと、などが支えとなった。同ペアは日本時間午前中に1.1027(5月8日以来2カ月ぶりの高値)まで上昇した。しかし、買い一巡後は下げ渋り、(5)冴えない独7月ZEW景況感結果(結果-14.7、予想-10.6)、(6)独長期金利引き下げによるユーロ売り圧力、(7)ユーロポンドの下落圧力(英3-5月期雇用者数が過去最高ペースで増加→英中銀の急激な利上げ観測再燃)などから下押し圧力がかかった。 利上げ期待が再燃)。(7)EURGBPの下落圧力(英3-5月期雇用者数の伸びが過去最高→英中銀が急激な利上げ→GBPが急上昇→EURGBPが下落→EURUSDが弱含み)となり、米国時間午前中には安値1.0977まで後退した。本稿執筆時点(7月12日午前5時40分現在)では、同ペアは1.1006前後で推移している。
米ドル/円は、6月30日に記録した年初来高値145.07をつけた後、後退を始め、昨日は一時140.16(6月16日以来の安値)まで下落し、ほぼ1ヶ月ぶりの安値となった。この間、日足ローソク足チャートが一目均衡表転換線、基準線、ボリンジャー・ミッドレンジ、21日移動平均線を下回り、26日の前ローソク足の接触遅行線を通じて強い買いシグナルを示唆していた三者反転が消滅するなど、テクニカル状況の急速な悪化が確認された。
こうした動き(米ドル/円の急ピッチな調整)の背景には、(a)米国の労働市場が見かけの数字に比べて過大評価されているのではないかという疑念(米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に金融引き締めを終了するのではないかという観測の再燃→米長期金利の低下→ドル売り)、(b)日本政府・日銀による円買い介入が定着していること、(c)日銀が7月28日に予定している金融政策導入が危ぶまれていること、などがある。 金融政策の導入が危ぶまれる可能性があること。(C)7月28日に予定されている日銀の金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(YCC)の許容変動幅が拡大するとの思惑、(D)今晩発表予定の米6月消費者物価指数が一段と鈍化するとの思惑、(E)史上最高水準まで積み上がった円ショート・ポジションの巻き戻し(重要)。(E)過去最高水準に積み上がった円ショートポジションの巻き戻し(重要イベントを控えた円キャリートレードの巻き戻し)など、複数の要因が重なる。
こうした中、日本時間21:30に発表される米6月消費者物価指数(CPI)に注目し、上記Dを確認したい。すでにミシガン大学消費者信頼感指数や米6月NY連銀調査1年インフレ期待が発表されており、来年のインフレ期待がそれぞれ3.3%、3.8%と大幅に低下していることから、米CPIも一段の低下が予想される。CPIが前年比+3.1%の場合)7/26のFOMCでの利上げが遅れる可能性があるため、本日の海外時間では特に米ドル/円の下振れリスクに注意が必要だ(すでに9割以上の利上げ観測が織り込まれている利上げ期待が25bps低下する可能性があるため)。 26 FOMCで利上げ見送り)。CPIが弱含みとなれば、6月1日に記録した安値138.46を試す展開が予想される(ただし、同レベルで推移するようであれば、悪材料出尽くしとの見方からショートカバーが入り、急落後に急伸する可能性もある)。本日は、米6月消費者物価指数のほか、リッチモンド連銀のバルキン総裁、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、アトランタ連銀のボスティック総裁、クリーブランド連銀のメスター総裁の講演、米10年債入札、米地域連銀経済報告(ベージュ報告)が予定されている。
ポンド豪ドル(買い)
直近のトレード
2023/07/11
建玉 1.9266
決済指値 1.9281
確定損益 +15pips
2023/07/12
建玉 1.9323
決済指値 1.9338
2023年の損益
- 1月 -95pips
- 2月 +33pips
- 3月 +268pips
- 4月 +257pips
- 5月 -166pips
- 6月 -10pips
- 7月 +105pips
- 年間損益 +387pips
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スイングトレード
豪ドルの急落に伴い、豪ドルNZドルのポジションが膨らむ。
ユーロポンドも順調に下落
豪ドルNZドル 買い 1.0825✕16万通貨
豪ドルNZドル 売り 1.830✕18万通貨
ユーロポンド 売り 0.886000✕18万通貨
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